病名 | 症状 | 特徴など | 潜伏期(うつってから症状が出るまでの期間) |
クラミジア感染症 | 男性は尿道炎が多く、排尿時痛・尿道不快感などがある。女性はほとんど自覚症状がない。 | 10代の女性の感染率が高く、将来不妊症につながることがある。 | 2〜3週間 |
淋菌感染症 | 男性は尿道炎をおこし、強い排尿痛を訴えるが、最近は粘液性の分泌物であることや無症状に経過することもある。女性は症状が軽く自覚されないで経過することが多い。 | 咽頭や直腸の感染では症状が自覚されないことが多く、これらの部位も感染源となる。何度も再感染することがある。 | 2〜9日 |
尖圭コンジローマ | 外陰部腫瘤の触知、違和感、帯下の増量、掻痒感、疼痛が初発症状となることが多い。 | 性器やその周辺に痛みのない鶏冠状のイボができる。ヒトパピローマウィルス感染である。 | 3〜4ヶ月 |
ヘルペスウィルス感染症 | 口唇や性器に痛みを伴う小さな水泡ができ、破れてびらんや潰瘍になる。 | 一度感染するとヴィールスが体内に潜伏し、再発しやすい。口を介した感染もある。 | 2〜10日 |
トリコモナス症 | 男性は尿道炎をおこす。女性は膣や外陰部に強いかゆみを感じるようになり、においの強い黄緑色の細かい泡の混じったおりものが増える。おりものによる刺激で外陰部がただれることもある。 | トリコモナスという原虫が性行為により感染する。 | |
カンジダ症 | 女性では膣や外陰部のかゆみ(特に膣入口に強い)が特徴。灼熱感やヨーグルト状あるいは酒粕状の白色帯下の増加がある。男性では亀頭や包皮の炎症を起こし皮膚の赤み。痛痒みなどを生じることがある。 | 皮膚・口腔内にいるカンジタ菌というカビの一種が体内低下などにより増殖して発症する。 | |
梅毒 | 感染後3週間程度の潜伏期を経て様々な症状が出現する。 第一期:性器や股の付け根に固いしこりがふれる 第二期:梅毒症バラ疹他 |
進行すると様々な症状が起こり、後遺症を残すことになる。 | 第一期:3週間 第二期:3〜12週 第三期:1〜2年 |
毛じらみ | 性毛に卵が産み付けられ、下着に小さな出血点がついたり、外陰部に激しいかゆみがある。 | ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生して起こる感染症である。 | 約一ヶ月 |
エイズ | 1. 発熱(96%)・・・39℃以上になることが多い。 2. リンパ節腫大(74%)・・・左右対称に発現 3. 咽頭炎・発疹(70%)・・・とくに顔面、体幹、手・足などに発疹が出現する 4. 筋肉、関節痛(54%)・・・風邪の時の体の痛みと同様 5. その他 下痢(32%)、頭痛(32%)、嘔吐、悪心(27%)、肝腫(14%)、口腔カンジタ(12%)、神経症状(12%) |
血液。体液(膣液、精液)等を介して感染する。 日本では現在、異性間、同性間の性的接触が主な感染経路となっている。 HIVウィルスが体内に入り、免疫力が低下し、さまざまな病気にかかる。 |
約10年 |
性行為によって感染する病気の事で、20種類くらいあります。種類や程度よっては、将来赤ちゃんを産めなくなったり、失明や命の危険を招くといった取り返しのつかないことになる場合もあります。他人事ではなく、性的な接触をもったら、誰にでも可能性があると考えておきましょう。
はっきりとした症状がない場合や、症状が出た時にはかなり進んでいる場合もありますのので、性的接触を持ったら定期的に検査を受けることは必要です。
更に、性感染症の心配があれば、自分だけでなく、パートナーも一緒に検査したり治療してもらいましょう。